2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

頭がおかしくならないように雲をみてた、雲にはなにひとつ伝える必要がなかった、頭がおかしくならないように雲をみてた、真っ暗な部屋を出て自転車をこいで、少年院の脇で頭がおかしくならないように雲をみてた、そんな日が最初は1ヶ月に1日で、次は1ヶ月に…

さようならに触れるために

1学期は「矢島」という苗字だったのに、 夏休みがあけて「田辺」という苗字になっていた矢島君と、朝起きて家の前で合流する今日は池があるかな?と僕が聞いて、矢島君は「絶対あるよ」と言った毎日同じ通学路を通っているのに、池があったりなかったりする…

カットマン

この世界はイスが見ている夢だ 僕がイスにそう語りかけるとき 僕は あるいは誰も そのイスに座れなくなってしまう僕の顔も君の顔も そこに見えているのだからあるはずのものが やっぱりなにかかけていて お互いの顔を見ると切なくなったりするそういったこと…

泣いた童貞

昨日の深夜、童貞を捨てた僕がいまだに童貞の僕の家を訪ねてきた。外は雨で、童貞を捨てた僕はびしょ濡れになって呼び鈴を押し続けた。童貞の僕は童貞を捨てた僕を部屋にいれお茶を出してあげたけれど、童貞を捨てた僕は終始無言で、童貞の僕は自分のこと、…

ピクニック

いつかピクニックに行きたいね またあの子が病院に入ってそして今度は苦しんで死ぬような事があったら そのときは 泣きながらピコのティーシャツを着て 頭にバンダナで腕にはでっかいアニメのポスターを持って それから温かいコーヒーをポットに入れて、僕は…

lilililill

あの子が夜中に僕と服を着たままベッドで抱き合っている時 「あたしは汚れてる…」って呟いたから、僕は強い調子で 「そんなこと言ったら、みんな汚れてる!この街も空も外を歩いてるやつらだって!僕はその中で君が一番キレイに見える!」 って、叫んだ 君は…

君に見せられる詩といったら

君に僕の将来の夢をきかれて 僕は「わかんない」ってこたえて そのあと君は自分の将来の夢について 真剣な顔で僕におしえてくれて それはすごく素敵で、そして君は本当に素敵だった僕はなんだかよくわからなくなって よくわからないすごく強い気持ちを感じて…

ハッピーストーキング・パワーダイアリー

この日記は本当にあの子をストーキングして、それを克明に記録しようと思ってまた始めた日記なんだけどやっぱりそんなことは普通にできないな、なんでだろう、さよならの事を思い出せば、相変わらずどん底までへこむけど、最近それを思い出す事が少なくなっ…

ハジメくんへ

長い間一緒にいたから、僕たちは黙っていると本当のことがわかってしまうからいろんなことを話した ジミヘンが好きだ、とさえいえば未成年にも酒を飲ましてくれるバーで40度のカクテルを僕と君とマスターとで飲みあいっこした、いろんなことを思い出したけど…