君に見せられる詩といったら

君に僕の将来の夢をきかれて
僕は「わかんない」ってこたえて
そのあと君は自分の将来の夢について
真剣な顔で僕におしえてくれて
それはすごく素敵で、そして君は本当に素敵だった

僕はなんだかよくわからなくなって
よくわからないすごく強い気持ちを感じて
最後に「あのさ、詩を書きたいんだ」って答えたんだけれど
君の顔を見ずに、まるで嘘をついてるみたいな表情をして
でも、今でも僕はその時
本当の気持ちでそんなこと言ったのかわからないんだ
こういうことって友達にだって恥ずかしくて言ってなかった

僕は詩を書くとき
いつでも読む人をどうしようもなく不快な気持ちにさせてやろうと思って
そう思って書いているから
こうやって2人で将来の夢について話す、みたいな場面を
ちょっと馬鹿みたい、と思ってる自分がいたりして
僕はなんだか涙が出そうだ

そうなんだ、僕はちょっとしたことでさみしくなる
ような そんなクズみたいな奴になってしまいそうだ
だって君みたいな女の子ほかに知らない
君にくらべたら
君のいままでとこれからにくらべたら
僕の書いてるものや僕自身なんて、なんだか恥ずかしくって
「詩を書くこと」よりも君は確実にかわいくって
僕は気持ちの悪い顔のブサイクで
でもだからこそ僕も詩が好きで、いままでずっと
詩を書いたりしてきていて

どうすればいいのかわからないから
ひとつだけ、なんだけど
それだけでいいんだけど
ひとつだけ、君に見せられるような詩が書きたいよ
どうすればいいのかわからないから
本当のことをいちどだけ、なにもかも話してしまいたいよ
本当のことをいうのはすごく馬鹿みたい、と思ってる自分がいたりして
その詩が、僕が今まで書いていたものよりも
自分で好きになれるかわからないけれど
僕の将来の夢のこと、恥ずかしがらずに
しょうじきに君に伝える方法を、ポエムに書いてわたすよ
僕の詩で、君にみせられるのは それくらい