スチュワーデス2

声を出さない限り休み時間も授業時間も給食もなかった、時々オルガンの音が聞こえたり 風が吹いたりして、好きなところから好きなところまで自由に、うれしかったりうれしくなかったりの色を塗っていくことができた、いつのまにか白い家の絵を描き それが燃えている絵を描き始めてから、言葉が風にふかれて、だんだん1つ、2つとむこうへ転がっていくのをはじめて目撃した、そのむこうからいつも叫ぶ女がやってくる、笑うことも泣くこともしなければ目の前の人間の本当に考えていることがみえてきて、歯が溶けるたび本当のことがみえてきて、家に変な女がいるこいつに会うことなく家から逃げ出したい、首だけ出して地中に埋まっている人がいるブサイクで その下には素敵な地底王国が栄えている、その人に話し掛けて自分の事で決して嘘をつかなければそこへいける、考えの中に水が入ってくる アイディアの中に水が入ってくる なにも話さなければ嘘をつくこともないって誰でも知ってる