スチュワーデス3

散歩するだけで警察につかまる僕は僕は必死で「ようこそ!東京は楽しい町ですよ!ようこそ!みんな暖かい人ばかり!」って叫んだけど、大きくなった僕らは屋上を征服し テレビ電波受信搭をガラガラ倒す、すると各家庭のテレビもガラガラと転がるのだ、真冬の降りしきる雪の中歩く僕の前歯の裏には自分の名前が彫ってある、自分の名前を忘れないように、映像が逆転しているのか? いや違う、目を見張る僕は知らない誰かの腕に押され、ドミノのように幼年期に向かって崩れて見えた、記憶はすべて、糸から外れて、処方箋のようにまとめて渡された、すべての道路を引き剥がして、汗を探す、それは針の先端のように小さいから、とても両足を乗せられなかった、警官が何か聞いたが、幼い頃の僕は目に涙を滲ませつつも、口をしっかり結んだまま 一言もしゃべらなかった