スチュワーデス

僕がみている人間は極端に手が大きかったり、まぶたがなかったり、生まれたときに目をあけた、最初にみたその医者の顔を僕は思い出してるだけだ、僕が生まれたとき、父と母はまだ僕がなんなのか、わからなかったから、とりあえず僕に名前をつけて、その場にいた医者と看護婦はいまだに僕がなんなのか、わかっていないだろう、その驚いた顔ときたら 僕の視力はまったくなくて僕は誰の顔をみるよりも先にそれをおもいだす、痴漢の父が欲しい、僕は真っ暗な世界で鉄道警察につかまった父を駅に迎えに行く、父に性器をまさぐられた女性の顔だけがこの世界で発光している、僕はその場所で自分の顔の皮をびりびりと破り、駅員の見ているその前で父と一緒に消失する、すべての生命力を振り絞り最後の痴漢を行う 神妙な顔で、