星についての詩を書くことが君にとっての喜びとなるように

僕は一般的な健康な一青年でそうして今こうして歩いていて僕は一般的な健康な一青年なので時々、君の、君の頭の重さを思い出してしまいうずくまることがあって君の住む町には君の頭と同じ重さのものはあまりなかったけれど、この町で僕はいくつもみつけてしまうのです、僕は、不思議な気持ちになってしまい君を作っていたさまざまな要素、一つ一つと照らし合わせてみたりして、大抵のものには髪の毛は生えていません、たとえ生えていても、それは草のにおいや秋の風のにおいが、して、でもきっと僕の記憶は今の君とも食い違ってしまうのでしょう


むかし君は「僕のことが好きな女の子」という長い名前でむかし僕は「君のことが好きな男の子」という長い名前で、あの時、ありがとうといいながら、足がもつれて君は君の名前から「僕のことが好きな」という部分を僕にわたし、そのかわりに僕は僕の名前から「君のことが好きな」という部分を君にわたして、そうして長い時間があって僕は今この町にいます、最近、僕は、ずっとずっと胸のポケットに入れたままだった「僕のことが好きな」という部分を時々、この町の、道ばたに転がっている石ころなんかにわたして、コーラを飲みながら、それをゆっくり眺めてみたり、しています