天使の溜め息

ママ、僕はお酒を飲まないと眠れなくなったよ
ママ、僕はまだ警察と夜が怖いよ
ママ、僕はママの好きな食べ物さえしらないんだ
ママ、僕はあなたが17歳のころにどんな気持ちを持っていたか、どんな人生を送ってきたのか、どうやってパパとめぐり合ったのか知らないんだ、
ママ、そういうこと全部を1度も聞いた事がなくてごめんね
ママ、生まれてからずっとあなたの事がだれだかわからなかった
ママ、こういうことをインターネットにしか書き込めない意気地なしでごめんね
ママ、今日だけは僕をしからないで
ママ、ムカついたからババアをエアガンで撃ってやった
ママ、ババアをエアガンで撃ったときのアッって声が萌えたからそのあと部屋に戻ってシコった
ママ、僕はクリーンになる、ゆっくりとクリーンになる、少し怖いけど
ママ、タバコもやめてお酒も限界まで飲むのをやめる
ママ、シンナーも吸わないしあれを食べんのもうやめる
ママ、遊んでいるはずだったのにいつのまにか、たった一人でドロだらけになっているのをやめる
ママ、日記にだって愛や生きることの喜び、について感じた事がないからわからないけど、それについての憧れを書くよ
ママ、誰にも言えなかった本当のことはずっと誰にもいえないままなの?
ママ、僕が読みたい詩はたった一つだけなんだ
ママ、僕が生まれた瞬間にママがなにか気持ちを感じたかどうか
ママ、ごめんね、今日だけは僕をしからないで
ママ、これは僕の大きな賭けだ、子供みたいな賭けだ
ママ、僕が生まれた瞬間のママ
ママ、もしもその時にママが何かを感じたのなら、きっと僕の誰にも言えなかった本当のこと、だって人を楽しくさせるようなことなんだ
ママ、そういうことをきっと僕にも言えるよね
ママ、僕はきっと、悪い子、だったけど
ママ、もしもみんな生まれ変わって、来世でさ、
ママ、僕は旅とかしてて、海の見える街で偶然あったら、楽しく話をして、ママと僕とでは普段しゃべっている言語が違っていたりして
ママ、笑いながら前世ではごめんね、なんて言って、手をふって、ママ
ママ、さようならなんて、ママ、ああ、僕は・・・
ママ、ごめんね