僕がロック☆スターになった時のテレビインタビューのために

(僕、ガムをクチャクチャやりながら、ソファーに深く座り足を組んでいる、着ているティーシャツのロゴはあまりにも政治的に過激な主張が書かれているためティーシャツの上にモザイクがかかってる、)
                                
あ?高校っスか?行ってたんスけどぉ、
ファ〜ック (やる気なさそうにカメラに向かって中指突き立てる) 友達ができなくてぇ、マジ一人もできなくてぇ、超さびしくってぇ、あ?
朝、お母さんに、僕、お腹がいたい、っつってよぉ、学校サボって家で花に水やってた、
やっぱ、自分を演じてる奴らとか?決められたレールの上歩いてる奴らには、俺はなれねぇわけよ、ペッ (噛んでいたガムを床に吐き出す)
そんな腐ってた俺を、救ってくれたのがマジロックだった、(涙ぐむ) ウッドストックのジミーは人間じゃなかった、
シアトル、エレクトリックレディ、黄金、プラスチック、アイツはすべてだった、
マジ、そん時俺は思ったね、これこそがロックだ、ジミー、
俺をステージに上げてくれ、ってね、 (ここで放屁、ディストーションがかったブッという音、下痢気味なのだろうか?)
んで、(目の前のテーブルを軽く蹴る)外に出るのとかマジこええからよぉ、
ユーキャンの通信講座でギターの講座とって、必死で練習してよぉ、
でも夜中は近所迷惑だってお母さんが起こるから昼間だけ練習してよぉ、
最初に作った曲?「やさしい恋はかなえたいよね」で全国のロンリーハートボーイ達に俺はメッセージを送って、
あいつらはきっちりレスポンスをかえしてくれたわけだよね、
まぁ俺は世界につば吐き続けるためにいるようなもんだから、あ?テメーいまなんつった?
FUCK!聞こえてんだよ!(懐から拳銃を取り出しインタビュアーを撃ち殺す)
おいこら!(ドアを蹴破り、肩を怒らせながら僕は暗い廊下の向こうへ消えていく)
(廊下の向こうから悲鳴)