ねぇ、チンカスって呼んでよ

僕はインターネット上のどんな日記も、誰かノートの片隅のどんな日記もすべて僕について書かれていると思っている!
ニュースキャスターはいつも僕についてのニュースを読んでいるし、新聞だって全部僕について書いてある、
池袋の通り魔事件のときも僕はその場にいたし、シンナー中毒の予備校生がデパートのトイレで女性を金属バットで滅多打ちにした時も、健次郎が母親を刺したときも、僕はその場にいてそれをじっと見ていた、これはまったく本当のことなんだ

バットで滅多打ちにされた女性の顔を見てしまった
(これは嫌な気分)
けれど僕は、殺すか殺されるかしなければそこには参加できなかった
(これは僕の奇妙にねじまがった倫理)

僕は日記で自分自身の気持ちや気分をまず、伝えようとしたのだ、だから明確な理論もなにもない、赤ん坊の泣き声のようなものだ
けれど無意識のうちに、そこには確実に捻じ曲がった倫理があって、それがわかってきて
それを目に見えるものとして手に取れるものとして表そうとしていっただけだった
それは地味だけど、僕の中で大切な作業だった
「僕は、パパやママの知らない僕自身の倫理を日記に書いてた、気がする、ポエムのことはいまだによくわからない」

小学生の頃に燃やしたエロ本が今でも夢枕に立って僕を責める